日本観光旅館連盟(佐久間進会長、3891会員)は、07年冬季(07年12〜08年2月)の営業概況調査の結果をまとめた。回答施設数は265軒。1軒当たりの客1人の総消費額を示す総宿泊単価は前年同期比0.1%減の1万7338円、基本宿泊料売上を表す宿泊単価は同0.7%増の1万2558円。定員稼働率は1.6ポイント減の36.4%だった。月別でみると、12月は3項目ともに前期をわずかに上回ったが、1、2月は総宿泊単価、稼働率が低迷した。
総宿泊単価は、月別で12月が0.4%増、1月が0.2%減、2月が0.5%減で推移した。3カ月を規模別でみると、大規模(80室以上)が0.4%減の1万7096円とダウンしたが、中規模(31〜79室)は0.5%増の1万7308円、小規模(30室以下)は0.2%増の1万9千円とわずかに伸びた。
宿泊単価は、月別、規模別ともにほぼ前年並み。12月が1.5%増と若干プラスで、1月は0.4%増、2月も0.2%増どまり。大規模は0.6%増の1万2301円、中規模が0.9%増の1万2479円、小規模は1.0%増の1万4494円だった。
定員稼働率は、12月が37.9%、1月が33.8%、2月が37.6%。12月は前期を上回ったが、1、2月ともにマイナスだった。規模別でも3カ月平均はいずれも前期に達しなかった。
1日1室当たりの売上高は、全国平均で1.7%減の2万3716円。規模別では大規模1.4%減の2万4605円、中規模が2.4%減の2万2372円、小規模が1.2%減の2万3354円。地域別でも軒並みダウン傾向で、前期に対して微増になったのは、関東と近畿だけだった。
冬季調査の結果は、秋季に続き、総宿泊単価、定員稼働率が前期をわずかに下回る結果になった。単価などはバブル崩壊以降の下落傾向に歯止めがかかっているが、客1人当たりの消費額や定員稼働率は伸び悩んでいる。